第49回発明大賞
食産業向けロボットサービスの研究開発および販売を行うコネクテッドロボティクス株式会社(本社:東京都小金井市、代表取締役:沢登哲也 以下当社)は、第49回発明大賞において「発明功労賞」を受賞しました。
<発明大賞とは>
発明大賞は創設49回を迎え、公益財団法人日本発明振興協会及び日刊工業新聞社が主催する、優秀な発明や研究を通じて産業の発展、国民の生活向上に寄与した中堅・中小企業、個人を表彰するものです。今回コネクテッドロボティクスが受賞した「発明功労賞」は、優れた発明考案により、わが国の産業の発展と国民生活の向上に業績をあげた企業及び個人またはグループが対象となります。
<受賞対象について>
今回対象となったのは、当社の登録特許である特許第7313100号です。「生産ラインの効率化に資する移送機構」というタイトルで申請し、「発明功労賞」を受賞いたしました。(なお、関連出願として特許第7418059号と、先日登録査定となった未公開出願が1件有ります。)
当社の主力製品である盛付ロボット「Delibot」に搭載されている一機構であり、工場のコンベヤーで搬送される容器にロボットが物を入れる生産ラインにおいて、効率化を図るために考案された発明です。
<発明のポイントについて>
「コンベヤーで搬送される容器をロボット近傍に運び、ロボットが容器内に物品を解放した後、容器をコンベヤー上に戻す」という往復移送を行うのが発明のポイントです。この簡素な構成により、容器供給機やコンベヤーの台数を増やす必要性が無くなり、生産システム全体の設置面積を減らすことができます。
また、容器をロボットに近付けてから物品を解放するという構成であるため、(1)物品を容器内に精度良く解放できる、(2)コンベヤー上に物品をこぼすリスクを減らすことができ、清掃の手間が省ける、(3)アームが短いロボットでも生産ラインに活用できるようになる、という副次効果が有ります。
当社は「食産業をロボティクスで革新する」というミッションのもと、食に関するロボットの研究開発を行い、食産業の自動化の実現のためにコアとなる食品ハンドリングと、容器ハンドリング、AIを活用したセンシングと学習技術を強みに製品開発と社会実装を推進してきました。盛付ロボット「Delibot」に関する知財取得は2022年3月から開始しており、2024年3月時点での出願数は特許44件(登録済14件、登録査定1件)、意匠7件(全件登録済)、商標1件(登録済)となっています。
<参考リンク>
発明大賞HP:https://biz.nikkan.co.jp/html/hatsumei/